美術館を訪ねて

物作りが大好きな私。フランスに住んでの楽しみの1つは、地方のARTS POPULAIRES(民俗芸能系)の古いオブジェのある美術館を巡ることです。その中でも手づくり派には欠かせない布帛(ふはく)を見てまわった、南フ ランスのミュゼの旅を紹介いたします。
南フランス、プロヴァンス地方は最近フランスの新幹線TGVの発達でだいぶ便利になり、東京から京都に行くつもりで簡単に出掛けられるよ うになりました。そうはいってもせっかくの旅、1度の旅でいくつかの美術館を見学したいものです。マルセイユ、ニーム、タラスコン、アルル、それぞれの町 の移動に時間がかかることから、2泊3日はかけたいです。朝早くパリを発ち、着いた街でランチをいただき、午後は1つ美術館を見学することにします。その 後、町の散策、ショッピングは欠かせません。私の場合、この手の小さな美術館でも、丹念に見学をしたとして2時間は予定しておきます。ついつい生地や本を 買い込んでしまう私の旅姿は、小型のどこにでもロラーするトランク、履き慣れたモカシン(=夜のお食事にスニーカーではなんですし)。また、手づくり派の 私、お料理も興味の範ちゅう、地方に行く楽しみの1つです。名物料理をチェックして、たとえば、ブイヤーベース、ピエドパック(プロバンス独特のもつの煮 込み)、アイオリ(魚や温野菜をニンニクの効いたマヨネーズでいただく)など。ラベンダーのアイスクリームもいただきます。

さて本題の美術館巡りです。
アルルタン美術館:
museon ARLATEN
29 RUE DE LA REPUBLIQUE 13200 ARLES
T:0490935611
ここは公立の美術館。布のオブジェは少ないですが、ブティやプロヴァンスプリントも見られます。また、さまざまなオブジェは当時の生活の様子が伺え、たく さんの肖像画は素晴らしいです。かなり古い建物と町並みは趣深いものがあって、駅から20分ほど歩きますが、素晴らしい町並みや商店街は格好の散歩道で楽 しむことができます。
ニーム美術館:
PLACE AUX HERBES 30000 NIMES
T:0466767370
ここは町の中心に位置する公立の美術館。無料です。小さな美術館ですが生地の好きな方にはお勧め。何しろ、デ・ニーム(=デニム)の発祥の地、そう、ジー ンズのデニムはここが発祥地なんです!館内では、映像を用いた説明やジーンズの歴史が展示してあり興味深いものがあります。(※写真は二-ムのアレンヌ闘 牛場)
LA MAISON DU BOUTIS:
9 PLACE DU GENERAL DE GAULLE 30420 CALVISSON / BP.18
T:0466016375
URL: http://www.la-maison-du-boutis.com/
数年前にできた比較的新しい美術館。小さな村に在り、ブティの第一人者、ニコル女史によりオ-ガナイズされている美術館。展示されている作品はフランス第 一のコレクショナー、カバネル氏の協力のものも多いそうです。南フランス独特の手法のキルト「Butis(ブティ)」は、フランスでも日本でも人気の出て きた手芸です。館内には、アンティーク(18、19世紀)の素晴らしい作品から今日までの作品が展示されています。また、ブティ教室も行われ、売店では キットや本、生地も購入することができます。美術館の場所は、ニームより16km。この町を通るバスも出ていますが、季節と時間によっては数が少なく少々 不便、タクシーが一番便利です。帰りの予約もお忘れなく。

ソレイヤド美術館:
39,RUE PROUDHON 13150 TARASCON
T: 0490910880
タラスコンという静かな町の中にあり、プロヴァンスプリントの大御所メーカー、ソレイヤドの美術館。プリント布帛のものを中心にプロヴァンスの文化を美し い飾り付けで見せています。サントン人形もありますが、プリントを使ったベットカバーやキルト、ブティも素晴らしいものがあります。同じ敷地内にあるブ テックでは、布や製品も安価で買えます。

シャトウゴンベール、マルセイユ民芸美術館:
MUSEE DU TERROIR MARSEILLAIS
5, PLACE DES HEROS 13013 MARSEILLE
T:0491681438
マルセイユは大きな都市で地下鉄を乗りバスを乗り継いでいくことになります。プロヴァンスの当時の生活の様子がわかる展示がされています。ブティのコー ナーも設けてあり、また、ブティ教室や料理教室も併設されています。レストランやホテルもあります。但し、シャトウと言えども、現在お城は存在しません。

最後に・・・。
小さな美術館はヴァカンスシーズンにより開館日、時間が異なる場合が多いのであらかじめ下調べを。お昼時間を2時間も閉める場合も
あります。
また、私の場合、ホテルに関しては夏の込み合っているシーズン以外は現地で見つけることにしています。1つ、私のオススメのホテルは、
LE MAS DES COMTES DE
PROVENCE。タラスコン、ソレイヤド美術館のある町から車で15分、内装の素敵な古い貴族の農園を改装したホテルです。オーナーは、前ソレイヤドの
美術館館長でとても親切、夜はご主人の手料理も楽しめます。予約することをお勧めします。
皆さんもパリにお越しの際は、南フランスまで足をのばし
てみてはいかがでしょうか?
LE MAS DES COMTES DE PROVENCE:
PETIT ROUTE D'ARLES 13150 TARASCON
T:0490910013
URL:http://www.mas-provence.com/
Text & photo by 中山久美子ジェラルツ
この資料は http://www.evie.jp/ 手作派のための情報がごらんいただけます.
